manimの環境構築と使用方法
今回は、manimを導入するにあたって必要な情報をまとめました。 ほとんどが、他記事を貼っているだけです。 それでは、よろしくお願いします。
manimとは
Manim(Mathematical Animation Engine)は、3blue1brownさんが無料公開している数学に特化したアニメーションライブラリです。
私みたいな初心者でもこのレベルの滑らかな映像が作れます。 極めれば、3blue1brown本人みたいな異次元のアニメーションが作れます。 習得して損はないです。
manimの導入
導入の流れ
manimには、前提として「LaTeX」、「python」、「FFmpeg」が必要です。 そのあとに、「manim」を導入します。
・VScodeの導入
・LaTeXの導入
・pythonの導入
・FFmpegの導入
・manimの導入
の流れで導入していきます。
VScodeの導入
VScodeの導入に関しては、LaTeXの導入時に参照する記事に載っているもので十分かと思います。 ということで、省略します。
LaTeXの導入
LaTeXの導入に関しては、こちらと こちらの記事がとても分かりやすいので、この通りに導入すれば大丈夫だと思います。
LaTeX自体のインストールがうまくいかないときは、ウイルス対策ソフトを無効にしたり、管理者権限で実行するなどしてみてください。 私は、PC購入時についてきたノートンが悪さをしていてうまく動作しませんでした。
pythonの導入
pythonの導入に関しては、こちらとこちらの記事がとても分かりやすいので、この通りに導入すれば大丈夫だと思います。 公式版です。2024/03/15時点では、python3.12でも大丈夫そうです。
FFmpegの導入
FFmpegの導入に関しては、こちらの記事がとても分かりやすいので、この通りに導入すれば大丈夫だと思います。
manimの導入
manimの導入をしていきます。 実は本質部分はもうほとんど終わっています。 インストールは本当に単純で、pipを使うだけです。 コマンドプロンプトを開いて、
pip install manim
と入力してパスを通すだけです。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Python\\Lib\site-packages\manim
にあるmanimフォルダのパスをコピーして、以下の手順にしたがって作業します。 appdataフォルダがない場合は、隠しファイルを表示するようにします。
- [スタート]ボタンをクリックし、[設定]を選択。
- [システム]をクリックして、[システム情報]を選択。
- [システムの詳細設定]を選択。
- [環境変数]ボタンをクリック。
- ユーザー環境変数またはシステム環境変数のいずれかで、PATHを選択して編集。
- [新規]をクリックして、Manimの実行ファイルが含まれるディレクトリのパスを追加。
manimの動作確認
適当なコードを用いて動作確認をしていきます。
from manim import *
class VectorArrow(Scene):
def construct(self):
dot = Dot(ORIGIN)
arrow = Arrow(ORIGIN, [2, 2, 0], buff=0)
numberplane = NumberPlane()
origin_text = Text('(0, 0)').next_to(dot, DOWN)
tip_text = Text('(2, 2)').next_to(arrow.get_end(), RIGHT)
self.add(numberplane, dot, arrow, origin_text, tip_text)
上のようなファイルを作成したら、そのディレクトリに行って、以下のコマンドを入力します。
manim <ファイル名>.py <クラス名>
クラス名は上のコードでは「VectorArrow」になっています。これで正しく動作すれば導入は完了です!
右上の三角形を押してmanimを実行しようとするのはダメっぽいです。コマンドプロンプトから実行しましょう。
manim sideviewを使う
便利なツールを紹介していきます。
VScodeの拡張機能です。 拡張機能の検索欄で、「manim」と検索すれば出てくるはずです。 これを導入することで、manimのプレビューなどが行えるようになります。
導入すると、右上にmanim sideviewのアイコンが出てきます。 これをクリックすると、現状のmanimのコードに合わせてプレビューが表示されます。
図1.こんなかんじです。
コードを書くコツ
manimのコードを書くコツをいくつか紹介しておきます。
公式ドキュメントを見る
まずは、当然これです。 公式ドキュメントはこちらです。 英語ですが、これを見るほかありません。
Example Gallery
Example Galleryはこちらです。
コードを一から作ることはそれなりに大変なので、自分が作りたいコードと似たものがこのギャラリーにないかを確認するべきです。 もしあれば、少し改変するだけで利用できます。 特に、初心者のうちは積極的に活用していきましょう。
chatGPT
chatGPTも工夫をすれば使い物になります。 manimは定期的にバージョンアップを繰り返していて、その使用などが大きく変わった時期がありました。 chatGPTは使用が変わる前の情報も平気で出力してくるのでその点で注意が必要です。 具体的には、Example Galleryから持ってきたコードを改変してもらうようにプロンプトを工夫したり、あとはそのまま「○○を使用すること」などと指示しましょう。 使えるとそれなりに楽です。